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ジェイド (JADE) は、本田技研工業のミニバンである。2013年から中華人民共和国で東風本田汽車によって製造・販売が行われており(中国名:「傑徳」)、2015年2月からは日本でも製造(日本国内向けと香港向けは埼玉製作所〈通称:狭山工場〉が担当)・販売が開始される。 車名は英語で翡翠(ひすい)を意味する。 ==概要== ジェイドは2012年の北京モーターショーに出展された「Concept S」の量産車となる車種で、中国市場に主眼を置きつつも他地域への投入も視野に入れて開発されたグローバルカーである。ホンダの開発担当者は、開発の初期段階から先々代(3代目)・先代(4代目)オデッセイとストリームを統合した車種と位置づけて開発したとしている〔【ホンダ ジェイド 発表】先代 オデッセイ と ストリーム 統合した新ミニバン - レスポンス 2015年2月13日〕。中国仕様車は5座版(2列シート5人乗り)と4+α版(3列シート6人乗り)の2種類がラインナップされている。 中国仕様車のエンジンはR18Z6型直列4気筒SOHC16バルブ1.8Lエンジンで、国IV、国V、京Vといった自動車排出ガス規制をクリアしている。トランスミッションは廉価グレードのEXiが5速AT、豪華グレードのVTiがCVTとなる。 2015年2月に日本でも発売を開始した。日本仕様車は3列シート車のみの設定で、パワートレインは販売開始当初、LEB型エンジンをベースにした「SPORT HYBRID i-DCD」を採用したハイブリッド専用車種として発売され、日本でのグレード体系は標準仕様の「HYBRID」と上級仕様の「HYBRID X」が用意された。なお、標準仕様の「HYBRID」はJC08モード燃費で25.0km/L、上級仕様の「HYBRID X」でも24.2 km/Lを実現している。日本では3列目シートの狭さやバッテリーの位置、さらに高価格等が敬遠されユーザーからクレームが相次ぎ、販売直後から早々に不振に陥った。 インテリアについては2列目シートのセンター側に固定式の大型アームレストを採用し、後輪ホイールハウスに腕が接触しないよう2列目シートのロングスライドを実現し、「Vスライド機構」を採用した「2列目Vスライドキャプテンシート」を全車に標準装備している。過去にアコードエアロデッキやアヴァンシアに採用されたルーフエンドのウィンドウを採用し、デザインに個性を持たせるだけでなく3列目シートの開放感の向上に貢献し、さらに3列目の頭上空間にゆとりをもたせることを実現した。 装備面では既にレジェンドやオデッセイで採用されている安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を「HYBRID X」に標準装備、「HYBRID」及び2015年5月追加の「RS」にメーカーオプション設定した。「Honda SENSING」は衝突軽減ブレーキ(CMBS)・ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)・LKAS(車線維持支援システム)・路外逸脱抑制機能・誤発進抑制機能・先行車発進お知らせ機能・標識認識機能で構成されており、フロントエンブレム裏に設置したミリ波レーダーとフロントウィンドウ内に設置した単眼カメラの2つのセンサーを備えている。 同年5月には日本仕様車にガソリン車「RS」を追加した。「RS」は5代目ステップワゴンに搭載された直噴 1.5L VTEC TURBOエンジンであるL15B型を採用。直噴システムに加え、小径タービンやデュアルVTC(連続可変バルブタイミング・コントロール機構)などの採用により低回転域でのターボ効果の向上を図ったことで乗用域でHonda車の2.4Lエンジン並みのトルクを発生。併せて、吸気量をきめ細かくコントロールできるターボエンジンの強みを最大限に活用し、燃焼効率の良い領域を維持・拡大することでJC08モード燃費で18.0 km/Lの低燃費を実現し、「平成32年度燃費基準」を達成。加えて、クランクシャフトとそれを支えるベアリングキャップの剛性を向上するなどしてノイズや振動の伝達を抑制し、静粛性も実現している。トランスミッションは小排気量ターボエンジンに合わせて新たに開発されたパドルシフト(7スピードモード)付CVTを採用している。さらに、サスペンションはハイブリッド車よりも剛性を高め(フロントで15%、リアで20%向上)、スプリングやダンパーなどに専用セッティングを施し、ブレーキ制御を活用した電子制御システム「アジャイルハンドリングアシスト」を採用し、アンダーフロアパネルに補強部材のトンネルブレーズを追加してフロア回りの剛性も強化した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ホンダ・ジェイド (自動車)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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